Ed Ruscha: PHOTOGRAPHER
アメリカ人アーティスト、エド・ルシェ(Ed Ruscha)の作品集。エド・ルシェと写真との関係は複雑で、両義的である。世界的な画家であり、1972年のニューヨーク・タイムズ紙の記事「'I'm Not Really a Photographer'」の著者でもあるエド・ルシェは、かなりの根強い批判的関心にもかかわらず、写真という第二の媒体での作品を「趣味」と呼ぶことで知られている。彼が好むと好まざるとにかかわらず、1960年代から70年代にかけて制作した『Twenty-Six Gasoline Stations』をはじめとする、小さなアーティストブックは、同時代の人々の興味をそそり、揺るぎない評判を得た。写真を用いて扱う題材は、純粋なドキュメンタリーでも芸術的なものでもなく、車社会の西部の風景をモチーフにしたステレオタイプで平凡なものだった。その反抗的な素材は、連続写真的なプレゼンテーションと相まって、神話的なロードムービーやフォトノベルのような、ビートジェネレーションの要素を含んだ効果を生み出した。『Ed Ruscha:Photographer』は、これまでに出版されたの作品集とは異なり、絵画、ドローイング、版画、写真などの分野におけるすべての作品が、いかに1つのビジョンによって導かれ、形作られているのかを探る。
CONDITION : 美品
hardcover
184 pages
255 x 205 mm
color, black and white
2006